YouTubeでも大活躍されているミニマリストTakeruさんの2冊目の著書です。
モノを減らすだけではなく、どうモノを選ぶのか。
少ないからこそ、熱を込めてそのモノと濃く付き合える。
そのモノを熱く語れる。
そんな少なく厳選されたモノとの付き合い方について語られています。
『月10万円でより豊かに暮らす ミニマリスト整理術』はこんな人にお勧め
・ミニマリストに興味がある方
・モノとの付き合い方を考えたい方
・お金との付き合い方を考えたい方
著者
著者はミニマリストTakeruさん
ミニマリスト・YouTuberとして大活躍されておられます。
年齢は30歳でいらっしゃいます。(YouTubeの概要欄に記載されていました)
大変お若いのですが、10代の頃から10年以上難病を患い、病気と闘いながら生活をされています。
ご自身の人生の転機となったのは「ミニマリスト」になったこと。
またそのモノを手放すことで人生を考えるようになったそうです。
確かにTakeruさんのYouTubeを見ていますと、モノを手放すことでのメリットを何度も何度もお話されているのが特徴です。
それだけミニマリズムの魅力を世に広めることに注力されておられます。
この本を手に取った理由
もともと私自身持ち物が多い人間で、いろんなミニマリストさんとか整理術的なYouTubeを見るのが趣味になっています。
そんな中Takeruさんを知って、さらにミニマリストの人の考え方に興味を持つようになりました。
YouTubeで2冊目の著書を出されたことを知り、手に取ることにしました。
(ちなみにこれを書いている現時点で1冊目の著書は読んでいない状態です)
ツッコミどころポイント
タイトルの「月10万円」はどこにいった?
この後本書を読んでよかった!と思うポイントも紹介します。
そのうえで、あえて言いますが、「月10万円」はどこにいった?
タイトルにまで入れた「月10万円」が何にかかっているのかが全くわかりませんでした。
あれだけYouTube配信していて、SNSやましてや著書もある人が月10万円で現在生活しているとは思えない(ましてや月10万円の収入であるわけない)し、何がいったい月10万円なんだろう?って素朴に疑問に思いました。
だったら、「ミニマリストでより豊かに暮らす整理術」のほうがよほど内容に合ってると思いました。
1足もヒールを持っていない女性、リアリティない
「靴は夫婦合わせて5足のみ」という記載があります。
それ自体いいんです。
モノを持たないことがテーマなのだから。
男性のTakeruさんの靴がスニーカーと運動シューズ1足ずつというのもいいでしょう。
でも奥様の靴が、スニーカー2足とブーツ1足って・・・ほんとなの?って思ってしまいました。
Takeruさんのご年齢からしても、奥様もおそらく同年代の女性だと思うのですが、冠婚葬祭に出向く機会もあるだろう年代の女性がヒール1足もお持ちでないって、現実的ではないと思いました。
Takeruさんは「何かあったら礼服はレンタルするからいい」と書かれていて、それはサイズの変化という意味では合理的なのですが、女性の靴はレンタルってわけにはいかないと個人的には感じるのですが、どうでしょうか?
お勧めポイント
ミニマリストのお勧めのモノが分かりやすく紹介されている
本当にこれに尽きます。
ミニマリストって「モノが少ない人」ってことだと思うのですが(もちろんつきつめるとこれだけではないです)、その人たちが持っているモノって何?って一番気になるところだと思います。
そもそもモノが少ないだけで本が出せる、注目される、仕事になるということは、他の人は「モノが多い」ってことですから。
そのミニマリストの人がどんな目線で、どういう目的でモノを選んでいくのか。
しっかりわかるように書かれています。
そのものがどれだけいいのか、なぜいいのか、なぜ手元にあるのかを全て語ってくださっています。
私たちは自分が持っているモノ全てに、手元にある理由を語ることが出来るでしょうか。
きっと中には持っていたことすら忘れていたなんてモノもあるのではないでしょうか。
「ソネングラス」の紹介で書かれていた
モノを減らすだけでなく、生活に彩りをもたらすアイテムを取り入れてみましょう。
には激しく同意し、かなり安心しました。
いくらモノが少なく、すっきりはしたとしても、無機質になって楽しくなくなるのは何か違うと思うからです。
ちなみにソネングラスは防災グッズとしても使えるとのことで、私も買ってみようと思っています。
ただ「モノを減らせ」というのではなく、モノを減らすための「障壁」を解説してくれている
モノを減らした方がいい、すっきりした生活がいい、というのはみんなわかっているんですよ。
無駄を減らしてすっきり出来るものならそうしています。
それが出来ないから困っているし、諦めてしまうんです。
でも、このTakeruさんの本ではモノが減らせない「障壁」について書いてくださっています。
敵を知るにはまず味方から、ではないですが、これがあるから減らせない、がわかればそれを取り除くことを考えることが出来ますね。
「もったいないから」「いつか使うかも」等々、あるあるですよね。
それらに対して、Takeruさんが明確に回答をくださっています。
読むとハッと納得させられます。
ミニマリストになることでお金に対しても考えるきっかけになることがわかる
ミニマリスト…モノを持たない…片付け術?的な方向で思考が進むのですが、実はお金の面でも考えるきっかけになることがわかりました。
モノを買わないということは、もちろんお金を使わないということです。
けれど、Takeruさんは
大事なのは「お金を使わないこと」ではなく「お金との向き合い方」だったり「お金の使い方」だったりします。
とおっしゃっています。
先の持ち物の紹介を見ても、一品一品は結構値の張るものだったりするんです。
でも無駄を省くことが出来れば、その分長く自分の手元で愛せるものにお金も手間もかけることが出来ますよね。
「財布も身軽に」「ポイントカードを持たない」「固定費を把握する」など、成功されている方が共通して言われていることがこの本でも紹介されています。
やはり、お金のことを考える人は考え方が共通してくるんだなと思いました。
まとめ
モノを減らすことはそのモノを大事にすること。
お金も大事にすること。
ひいては自分自身を大事にすることです。
極端にモノを持たない人って、なんとなく次元が違うというか、わかりえない感じがしていましたが、「モノを減らす」ことで何を大事にしたいのかが理解できたことで、自分の生活にも落とし込むことが出来ました。
自分が生活していく中で何をより大事にしたいのか、何が不要なのかがわかってくることで、ミニマリストとまではいかなくても無駄なものをそぎ落とせるようになるのではないでしょうか。
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