松重豊『空洞のなかみ』感想【孤独のグルメの裏側も】

レビュー
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強面、名バイプレーヤーといわれる松重さんですが、SNSで選ぶ言葉やインタビューでのお話ぶりを見ていると、知的でとてもチャーミングな方だということがとてもよくわかります。
本書はそんな俳優・松重豊さんの短編小説とエッセイが収録されたものです。

『空洞のなかみ』はこんな人におススメ

✔ 松重豊さんのファンの方

✔ 不思議な小説が読みたい方

✔ 美味しいものが好きな方

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おススメポイント

松重さん作の小説が読めます

この本では、松重さんが書かれた「小説」が読めます。
エッセイを書かれる俳優さんはたくさんいらっしゃいますが、小説を書かれる方はそうそうおられません。

もともと雑誌に連載されていたエッセイを書籍化するにあたり、小説に取り組んだ松重さん。
この書き下ろし小説では一人の役者の不思議な世界が綴られています。
ご自身の姿を想像して書かれたものではないとは思いますが、読む側にとっては松重さんの姿で主人公が脳内再生されるのがなんとも可笑しいです。

松重さん主演で実写化されても面白いかもしれません。

美味しそうなものがたくさん登場します

ドラマ「孤独のグルメ」の主人公役を演じていることでも有名な著者松重さん。
エッセイの中でもおいしそうなお料理がたくさん登場します。
かつ丼、カレーライス、すき焼きの牛脂…
ドラマに出てくる井之頭五郎さんさながら、「腹が…減った」という気持ちになるはず。

著者のお人柄がよく表れています

強面、名バイプレーヤーとしてどちらかというとちょっと怖かったり・警察官や検事など硬い役回りの多い松重さん。
けれど、本書の中では実は元・花粉症、お肌が弱い、とてもきれい好きなど、その意外な素顔をのぞくことが出来ます。
かわいい文字を書く松重さんには想像するだけで悶絶してしまいました。

少し気になるポイント

小説の世界がかなり独特

おススメポイントでも取り上げた小説ですが、正直結構独特の世界観です。
短編が12編で最初と最後を除く10編がほぼ同じ構成で「○○役と思っていたら✕✕役」のようなもの。
そのパターンになることに気づくまでは私自身ちょっと頭に「?」マークがついてしまったので、ついていけない人もおられるかもしれません。
個人的には真ん中10編をもう少し短くしてもメリハリがついてよかったように感じました。

まとめ

俳優・松重豊さんの著書『空洞のなかみ』は

✔ 松重豊さんの書き下ろし小説が読めます

✔ おいしそうな食べ物が登場します

✔ 著者のお人柄がとても表れている本です

個人的にはすごくおススメです。

ぜひご一読ください。

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