「違うこと」をしないこと 吉本ばなな 感想

レビュー
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「自分らしく生きる」っていうけれど、これって案外出来ている人は少ない。
無意識に人の意見に流されたり、よくわからない「世間」を気にしたり…。

本書では作家吉本ばななさんが、「自分を生きる」ために必要なことは「違うこと」をしないことだと言っています。
自分の中の声を大事にすること、人に流されないこと、自分に戻るためにすることを文章と対談でまとめた一冊です。

この本を手にとったきっかけ

もともと吉本ばななさんの小説が好きだったのですが、エッセイ『Q人生って?』も手にとってみたところこれがすごく自分にはまりました。
そこから数作読んでいたのですが、未読だったエッセイを読みたいと思った中から比較的新しいものを選びました。

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『「違うこと」をしないこと』はこんな人におすすめ

『「違うこと」をしないこと』はこんな人におすすめ

✔ なんだか上手くいかないなと感じている人

著者

吉本ばななさん。作家。
発表した小説は多数。映画化・外国語訳された作品も。
中でも1987年海燕新人文学賞を受賞した『キッチン』は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ベトナム語訳されている。

公式サイトは2018年をもって停止。
現在はTwitterやnoteがその役割を担っている。

どくだみちゃん と ふしばな|吉本ばなな|note
吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですがTwitterに遊びに来て感想聞かせてくださいね。

おすすめポイント

上手くいかないのは「違うこと」をしているから

「なんだか最近上手くいかない」
そんな気持ちに陥ることは誰にでもあることです。

著者はそんなときは「違うこと」をしていると言っています。

「違うこと」とは

・「なんとなく嫌」と感じること

・自分は違うと思っているのに、周りの人に合わせてしまうこと   

などをいいます。

例えば、会社の人たちとランチに行く。
自分はカレーが食べたいと思っているのに、みんながパスタが食べたいと言うからパスタにする。
割と日常的に起こりえることだけれど、こんなことでも「違うこと」になります。

こういうことが積み重なるとどんどん本来の自分からずれていって、「なんか違う」「そんなはずじゃなかったのに」という方向に進んでしまうと本書では説明しています。

ほんのささいなことでも自分に正直に生きること。
その積み重ねが自分を生きることにつながると著者は言っているのです。

私がこの本で得たこと・知ったこと

優先順位をつけること

本書に「お金を考える」という章があります。

服も欲しい、あれもしたい、これもしたいと欲張っていくと確かにお金も時間も足りなくて当然です。
私にとって何が大事かを見定めること、また見定めるために不要なものを削ることが大事ということ。

足りないのは収入が少ないからという考え方もあるけれど、案外優先順位が曖昧だからなのではないかと感じました。

宇宙マッサージ

本書ではプリミ恥部さんの「宇宙マッサージ」について紹介されています。

宇宙マッサージっていうのは、シンプルに言うと、愛のエネルギーをつかって、地球人が生きていく中でしがらみやコンプライアンスなどによって制限されてきたエネルギーのゲートを解除して、宇宙とつなげてアップデートもしていく、みたいなことです。

『「違うこと」をしないこと』本文の「宇宙マッサージって、何?」より

文面ではよくわからないことも多いのですが、吉本ばななさんはこのマッサージを受けてすやすや眠ってしまったとのこと。
マッサージ好きなので、すごく興味があります。

スティーブ・ウォズニアック

スティーブ・ウォズニアックは、スティーブ・ジョブスとともにアップルを創業したエンジニアです。
アップルというと、ジョブスが天才的なプレゼン能力で世の中を席捲していくイメージをお持ちの方が多いと思います。
私もその一人でした。

著者・吉本ばななさんはウォズニアックがとても好きだと言います。
それはウォズニアックがどんなときでも今の自分の楽しいと思うことに目を向けていく人だったから

本書の中ではウォズニアックの著書『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』の紹介もされています。
これも読んでみようと思いました。

まとめ

『「違うこと」をしないこと』はこんな人におすすめ

✔ なんだか上手くいかないなと感じている人

いかがでしたでしょうか。
気になった方はぜひお手に取ってみてくださいね。

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