コロナ禍、たくさんの制限の中でも最も皆さんのストレスとなっているもの、それは「飲食」特にお酒を伴う外食に関するところではないでしょうか。
ただ、制限がある中でも家飲みやテイクアウトなど状況に合わせた楽しみ方が発展しています。
同様に酒場での活動に制限がある中でも大活躍の酒場ライターパリッコさん。
独自の視点でお酒と酒場を愛する彼のコラムが一冊の本になりました。
この本を手に取ったきっかけ
以前パリッコさんの本を読んですごく面白かったからです。
その時に読んだのがこちら。
これがすごく面白かった。
私は年間に100冊以上の本を読むのですが、やはり全く初めての作家さんの本を手に取るのは正直ハードルが上がります。
一度でも手に取ったことがある作家さん、特に最初の本が面白かった場合はやはり他の本も自分と相性がいい可能性が高くなりますよね。
『つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン』はこんな人におすすめ
『つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン』はこんな人におすすめ
✔ 家飲み、家での食事をもっと楽しみたい人
✔ パリッコさんファンの方
著者
パリッコさん。酒場ライター。
お酒好き・酒場好きが高じて2000年代からお酒に関する文章を執筆するようになり、2019年3月に「酒場ライター」として独立。
おすすめポイント
食のアイデアが満載
よくよく考えると「食べる」「飲む」って生命維持活動ですよね。
生命維持のために食べたり飲んだりします。
お酒に至ってはその末端で、極論を言うと生命のためにはなくてもいいもの。
生命維持活動的に言うと、摂取するものは栄養素を満たしたカプセルやドリンクでも可能なはず。
しかしそれではあまりにも味気ない。
そのことからも私たちは食べること・飲むことを生命維持という機能だけでなく、日々楽しんでいることがわかります。
冷凍餃子を食べ比べたり、いろんな浅漬けを作ってみたり、らっきょう漬けてみたり…。
なんといっても私が一番気になったのは「100円おせち」
食べきりサイズのおせちの料理たちが各種100円(税込み108円)で揃えられるというもの。
私がもう少しこの本を早く手に取っていたら、100円おせちに間に合ったのに。
来年の正月(というより今年の年末)こそは100円おせちにチャレンジしてみたいと思います。
最後にほろり。だからパリッコさんが好きになる。
本書は酒を愛し、酒に愛される酒場ライターパリッコさんがコロナ禍にお酒や食を楽しみ方を紹介する一冊です。
先の項でも紹介したように、食がお酒が楽しくなり、真似したくなる情報が満載。
読んでいるだけで楽しくなります。
しかし本書は単にそのアイデアだけを紹介するにはとどまりません。
最後に収録されている『父と食べた「銀将」のラーメン』は秀逸。
他のコラムのテイストと一味違いほろりときます。
きっと誰にでもパリッコさんにとっての「銀将」のラーメンみたいなメニューがあるんだと思います。
人の記憶を作るのは資格や嗅覚だけでない、まさに味覚もそうですね。
あなたにとっての思い出の食は何でしょう?
そんな郷愁を味わうことも出来るのがパリッコさんの文章です。
まとめ
『つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン』はこんな人におすすめ
✔ パリッコさんファン
✔ 家飲み、家での食事をもっと楽しみたい人
いかがでしたでしょうか。
お気になられた方はぜひご一読を!
にほんブログ村