この本との出会いは近所の書店。
もうまずタイトルにくぎ付けになりました。
え?オタク女子同士で共同生活?
そりゃ興味そそられますよね。
あとは、とにかく装丁のかわいさです。
全体的にピンクの表紙とイラスト、そして決して厚すぎない分量。
思わず手に取っていました。
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』はこんな人におススメ
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』はこんな人におススメ
✔ 我こそオタク女子の方
✔ 漠然と一人暮らしの将来に不安を抱いている方
✔ なんとなく元気になりたい方
著者
ライター・藤谷千明さん。
1981年山口県生まれ。
本書の中でも記載されていますが、著者は高校卒業後22歳まで自衛官として駐屯地に勤務していたという経歴の持ち主です。
自衛官を退職後は、ライブを見たいという理由で上京。
職を転々としながらライブに通いつめ、現在はライターをされています。
趣味が実益になったそうで、大好きだったライブに通いながら書いたブログがとある編集者の目に留まりライターの道へ。
2010年頃からライターのお仕事が急増、兼業から専業のフリーライターになったとのことです。
何がご縁になるかわからないですね
2021年4月には「マツコの知らない世界」にも出演!
『ヴィジュアル系バンドの世界』について語っておられました。
とにかくめちゃめちゃ美人な方なのに、サバサバというか同じ(?)オタク類というのが個人的にとてもうれしいです。
おススメポイント
オタクあるあるが満載
本書はその名の通り、各方面のオタク女子が4人で共同生活をするという話です。
オタクにはあるあるがたくさんあるのですが、「モノの所有量がやばい」「コンプリート熱が高い」「オタ仲間の名前はSNSでハンドル名で接してるから本名知らない」「深夜アニメを毎週楽しみにしている」など読んでいて「わかる!」を連発します。
また文中に「テッテレ~!」「テテン(効果音)」「(紅だ~~~~~!)」などオタクのノリと雰囲気がわかる表現がいい分量で入っており、読んでいて楽しくなります。
とはいえずっとそのノリで突っ走っているわけではなく、冷静に将来のことも分析されているので非オタクの人が読んでも疎外感はありません。
新しい共同生活のあり方を示している
共同生活の単位というと一般的には家族(もしくはそれに準ずるカップルなど)になります。
そこから漏れると自然と一人暮らしという選択肢になるのですが、同じ悩みを持つ人が集まって生活コストを下げるというのは改めて聞くととても納得出来ました。
実際本書中で著者が共同生活前とその後の生活費を比較して発表しているのですが、約半額になっています。
特に家賃の部分が一人暮らしのネックになる都市部では効果が大きく出るのではないでしょうか。
またもともと他人同士の4人が集まることでそれまでの生活の違いなどでの意見の食い違いもあったと思われるのですが、それは他人だからではなくて家族でも起こりえること。
「わかって当たり前」が前提だと「違い」をマイナスにとらえてしまいがちですが、「違って当たり前」が前提だとコミュニケーションが必要であることが理解出来ます。
そういった意味でもLINEやネットツールなども駆使しながらマメにコミュニケーションをしているのがうまく共同生活が出来ている理由の一つなのでは?と思いました。
読んで元気になれる
オタクあるあるのところでも書きましたが、ほどよくノリのいい文章が続くので自然とテンションが上がります。
それでいて、筆者は共同生活前後の生活費比較や共同生活がうまくいく理由の分析、共同生活の将来を冷静な目で見ています。
単に「楽しい」「おススメ」という視点ではなく、悩みが明確でそれを解消するための方法が的確であること、またそれを「楽しんで」行っていることを表現している一冊です。
そのため、読んでいて元気になれるのではないかと思いました。
まとめ
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』はこんな人におススメ
✔ 我こそオタク女子の方
✔ 漠然と一人暮らしの将来に不安を抱いている方
✔ なんとなく元気になりたい方
オタク女子4人が共同生活をするという本ですが、家族で住んでいる方、一人暮らしの方にもおススメしたい一冊です。
ぜひお手に取ってみてください!
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